|
コンピュータを用いた解析は、計測機器として、あるいは、生化学的な実験検証の論拠として利用されることはあっても、新薬開発のための中心的な技術ではなかった。しかし、近年、コンピュータは急速な発展とともに創薬において重要な役割を担うようになってきている。新薬開発にともなう創薬というプロセスで、生体内での薬効の複雑な関係を知るためにコンピュータを導入した手法が必要とされるようになってきたのである。創薬では開発の各フェーズごとに様々な手法が存在し、研究者はこれらの手法に対応したツールを組み合わせて使用する。GUIDEでは創薬で利用される各ツールを使用するにあたり、グリッドの計算力を用いると同時に、ツール群を実際の利用にあった形で統合し、そのツール群でのシームレスなデータ交換を実現しようとするポータルシステムである。 |
|
創薬に関わるツール |
|
GUIDEには、創薬プロセスの初期の段階で用いられるバイオインフォマティクスツールのインターフェイスが実装されている。 |
|
以下にインターフェイスが実装されたツールを示す。 |
|
BLAST ... BLASTはバイオインフォマティクスでもっともポピュラーなツールである。このツールはデータベースに登録された遺伝子の配列とユーザがクエリとして与える配列を比較する。クエリとして与えた配列と似通ったデータベース中の配列は点数付けされ、表示される。 |
|
さらにBLASTについて知りたい方は
NCBI
、
DDBJ
のサイトをご覧いただきたい。 |
|
ClustalW ... ClustalWにはユーザがいくつかの塩基あるいはアミノ酸配列を与える。与えられた配列は似通った部分を対比するように並べられていく。似通った部分を整列することで、遺伝子の機能の類似部位の確認や遺伝子の進化の様子を推測することができるようになる。
|
|
さらにClustalWについて知りたい方は
EMBL
、
DDBJ
のサイトをご覧いただきたい。 |
|