情報処理学会 第94回HPC研究会報告
期間 : 2003年6月13日(金) 13:00〜16:45
場所 : 東京工業大学すずかけ台キャンパス
すずかけ台大学会館(すずかけホール)集会室1
IPv6によるスケーラビリティに優れたセキュアグリッド環境の構築
発表者: 史 宏宇 (大阪大学大学院情報科学研究科)
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著者: 史 宏宇 (大阪大学大学院情報科学研究科)
武田伸悟 (大阪大学大学院情報科学研究科)
長谷川一郎 (NECシステムテクノロジー株式会社)
伊達 進 (大阪大学大学院情報科学研究科)
水野(松本)由子 (大阪城南女子短期大学幼児教育科)
下條真司 (大阪大学サイバーメディアセンター)
概要: グリッドはネットワーク上の PC や WS などのプロセッサ資源やデータストレージなどといった多様な要素を動的に統合可能とし、多数のユーザで共有できる一つの統一システムを構築する技術である。現在、高度なコラボレーション形態やコスト削減を実現する新しい機能を備えたグリッドは科学の分野だけではなく、ビジネスへの応用といった観点からも利用されつつある。このような背景から、ユーザのグリッドへのアクセスは、安全で頑強であることが要求される。
本研究では,IPsec (IP Security) と IKE (Internet Key Exchange) を基盤技術としてセキュリティソリューションをグリッド環境に応用することにより、安全なグリッド環境の提案と構築を行った。さらに、グローバルコンピューティングへの対応を考慮し、そのグリッド環境を IPv6 ネットワーク上で構築した。本論文では、IPv6 ネットワークにおけるセキュアなグリッド環境の構築技法とそのメカニズムについて論じる。
発表資料(PDF)
ジョブ特性を考慮した優先制御機構を有する脳機能解析システムの設計と構築
発表者: 市川昊平 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
コメント
著者: 市川 昊平 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
伊達 進 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
水野(松本) 由子 (大阪城南女子短期大学 幼児教育科)
下條 真司 (大阪大学 サイバーメディアセンター)
概要: 科学データ計測機器の高度化は、空間的かつ時間的に高精度な科学データの取得を可能にし、その傾向は今後も続くことが予想される。科学計測機器より計測される膨大な科学データを、より高速かつ効率的に解析する計算基盤として、グリッドへの期待が非常に高まっている。本論文は、高度先進医療機器である脳磁計から大量に取得される脳機能データにグリッド技術を用いて効率的に解析できる脳機能解析システムについて論じる。本システムの最大の特徴は、広大な脳機能解析空間に局在するユーザ関心領域が優先的に解析されるフレームワークを有している点である。本論文では、本システムの設計と構築技法について示すとともに本システムの有効性、有用性を定性的に評価する。
発表資料(PDF)

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